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施術の時に引っ張るべき組織圧迫するべき組織

米子SS整骨院です

関節包・腱・靭帯・関節軟骨・椎間円板・半月板などはひとまとめに語られることが多いですが、実は組織によって施術の時にかける力が違います。

 

これは、普段の動きで組織が受けている刺激(生理的刺激)によって分かれます。

 

関節包・腱・靭帯にかかる力は引っ張りです

これらの組織に障害がある場合は引っ張って伸びるように施術するのが適当です。

 

関節軟骨の場合は圧迫が生理的刺激です。なので圧迫をすることで施術します。

 

上記の二つを膝で考えます。

よく、【膝の軟骨がすり減って痛い】と言われます。ですが軟骨は圧迫が生理的刺激です。ではなぜすり減るのか。周りの靭帯・関節包・腱が伸びるという機能を失ってしまい、結果的に軟骨にかかる圧が強くなりすぎたり、左右のバランスが崩れるからと想像できます。なので、軟骨のすり減りには、周りの靭帯・関節包・腱の伸びる力を回復するのが必要な施術です。もちろん軟骨がすり減りすぎていると痛みの変化はないですが。

 

背骨の椎間円板は単純な圧迫や牽引ではなく、屈曲や回旋の力がかかります。施術の際は、屈曲や回旋の刺激を入れるのが良いのです。ですが、この刺激は入れてはだめとよく言われます。痛めやすい方向に刺激を入れるのでリスクが高いからだと思いますが、安全な範囲で屈曲や回旋の刺激を入れなければ組織の回復は遅いです。

 

最後に半月板ですが、半月板は圧に耐えるイメージですが実際は牽引も生理的な刺激です。この刺激は膝の屈曲と回旋を組み合わせると入ります。膝から下が外旋している患者様に使うテクニックがこれに当たります。

 

徒手療法を行う先生には知っていてほしいですし、患者様には知っている先生から施術を受けてほしいです。

でないと、悪くなる方向に刺激を入れてしまう可能性があるからです。

今回はここまでにします。ではまた。